都城市Iさまの家・上棟祭

ifuku2015-07-31

夏空の下、I様の家の上棟祭。たくさんの人や子供たちが集まってくれました。
住宅屋のわたくしらも、やっぱり上棟祭は何度経験してもその都度あたらしい喜びを感じます。



家が建ちあがったご家族のめでたさ、喜びを、セングを拾ってくださった大勢の人たちと分かち合うから、上棟祭というのは幸せな気持ちにさせてくれるのではないだろうか・・いい上棟祭だったなぁとお施主さんに感謝するとともに、頑張らねば。と思いを新たにする上棟祭。





m.noda

原木から・・

計画を進めて、9月の上棟を目指すMさま邸。
お施主さんのおじいさんが植えられたという杉を使って建てます。

60年たった杉の木です。


先月、山から搬出して製材所に集積していましたが、いよいよ原木を製材しました。
製材する様子をお施主さんと一緒に見学してきました。


木造住宅の建築に携わる僕らも、山から原木を搬出してそれを製材するという過程を目のあたりにすることは、日常ではなかなかありません。





↑化粧の梁を取ります。



久しぶりに大きな電動の鋸で丸太が削られて角材に製材されるというところを見ました。
普段の住宅計画では機械でプレカットされた部材から携わるのですが、丸太が製材される様子をみたら・・う〜んと、ちょっと違った感じでした。
なんていうんでしょうか・・・やっぱりなんでもいきなり製品になるのではなく、こういうプロセスを経ているわけなんですね。
現在ではそれを見ることはほとんどないのですよね。なんにおいても。
改めて、こういうプロセスがあるのだという(当たり前なんだけれども・・)ことを目の当たりにした貴重な日となりました。
お施主さんもご自分の家に使われる柱は桁、大黒柱が目前で出来上がっていくのを見て安心されたのではないでしょうか。
現代の住宅建築では、木材供給から着工、工事完成というプロセスの中では、その過程が切断されているのですが、なんかこの計画ではそれが連続しているような感じがします。


山の杉で製材した梁や大黒柱は、この家で見えるところに使う予定です。

この杉で組んだ梁や大黒柱に囲まれた空間のリビングのソファ座って薪ストーブの炎を眺めながらくつろぐ・・・という光景を想像してしまいます。
省エネ性能も大事ですけれど、心の安らぎ的な部分があるといいなと思っています。

m.noda

スカイライド日南 2015・・

スカイライド宮崎。今年は日南での開催でした。5月10日(日)。
雨が多い今月、天気が心配でしたが、スポット的にこの日は晴れてくれました。
これもひとえに参加者のみなさんのお人柄かと思います。わたくし以外の?(笑)。







それにしても新緑の気持ち良い季節。サイクルイベントは5月開催がベストシーズンだな・・などと思いながら気持ちよく走ることができました。

久しぶりにOBお施主さんのKさんとMさんと一緒に参加することができました。一緒に走るのは一年ぶりくらいでしょうか。
楽しいですね。仲間と走るというのは。


飫肥城の大手門をスタート、新緑の・・五月雨を あつめてはやし 酒谷川・・なんちて(^^;)、
その豊かな水量の酒谷川沿いを快調に飛ばして坂元棚田を目指します。坂を駆け上がって酒谷道の駅で一服。



緑の光とさわやかな風の、木立の中をのぼって棚田へ・・


坂元棚田の展望台で記念撮影。
何度もここには来ていますが、いつ来ても雄大な自然の懐に抱かれたこの造形美には感心させられます。
もうすぐ田植えの季節。水が入った棚田はまた美しいですからね・・カメラもってまた来よう(^^)。
昼食は酒谷の道の駅で・・・うまいのですよこれが(^^)



m.noda

ifuku2015-04-30

4月とはいえ、雨が降ると肌寒い日だったので。久しぶりにまきストーブに火を入れました(*^^)v
季節的に暖かくなって、外気温との差がないので煙突の引きがいま一つ悪い。

着火剤の代わりに牛乳パックの破片(5センチ四方くらいの)を利用する。
普段なら(冬の間)この破片、二三枚に火をつければ4センチ径くらいの丸枝に火が移り、大きな薪へと炎が広がっていくのだけれど、
この日はなかなか火が移っていきません。なかなか火が起きず悪戦苦闘。上昇気流が発生しないのでした。煙も逆流する始末(>_<)

牛乳パックの破片を10枚くらい投入して一時的に火を上げてみてもダメ。次々にくべていってあと一枚になり焦りましたw
手元に、たきつけ材は準備していなかった。

焦りながら思いついたのが割り箸(笑)。台所から割り箸を探し出し、パきパき折って消えそうな火にくべてみる。
そしたら割りばしを10本くらいくべたところで丸枝に火が移る。
このカシの木のまる枝に火が移れば一安心。こいつがしっかりと燃えてくれます。

手こずりましたね、条件が悪い中で「起こす」ということは何にしても大変だなと感じたこの日の着火。


なぜ、手こずったか、焦ったか。

①油断。暖かい気候や長雨という火をつけるには条件が悪くなっていたにもかかわらず、冬の間に着火していたころと同じように簡単に火が付くとナメていた。
②油断のための準備不足。十分な焚きつけ材の準備ができていない。(今回は緊急に割り箸で代用した)

この辺りを分析するとですね(笑)・・・・対策としては・・

●着火の環境条件を考え、それに見合った火のつけ方を考える。
●条件が悪いほど着火の基本手順を踏むべき。
●焚き付け材の十分な確保が必要・準備は大切・・・小さな枝たちが愛おしく感じられますね(笑)

このあたりが教訓でしょうか。

小さな焚き付け材を重ね合わせて火が付きやすい環境を整え、小さな火をともす。
ちゃんとしたくができていれば小さな火が燃え広がって大きな炎となり、美しく楽しませてくれるのであります。

何事も小さな日頃の行いが大事ということを連想させますw、僕の苦手な(笑)。


気持ちのよい空間つくりも。小さな線をひとつづつ消したり構成したりして、よい空間をつくっていくということなのかもなぁと、火をおこして考えたりしたのでした。


IMGP0608 | rizu coco | Flickr
 m.noda

ランプの明かり2

先日完成見学会を開かせていただいたM様邸。今日がお引渡しです。
昨日社員全員で清掃しました。
見学会の時にはまだ付いていなかったものがこの日はついていました。
これらがついて、ぐっとまた空間がいい感じになりました。
一つはダイニングのペンダントライト、ルイスポールセンのPHシリーズ。
もう一つはそれぞれの部屋の窓にカーテン類。
これらってやっぱり大切な空間の要素なのだなと、改めて思いました。
特にペンダントライトの存在は大きいのではないかと思う。・・くどいですが(笑)
他の照明器具はできるだけ存在を抑えて設置し、天井や壁をプレーンに設けているところに、ここだけペンダントライトをスーッと天井から低く落としてくるというのがポイントではないかと思う。
もちろんそのペンダントライトが存在感のあるかっこいいデザインであるということは必須条件だな・・・などと。
雑巾で床を拭きながら、美しいリビングのバーチカルブラインドやダイニングのランプを見上げてました(^^)









 m.noda

ランプの明かり

ifuku2015-01-11

昨日Aさんちで、奥さんに尋ねた。「食卓のランプはどうですか?」と、
そしたら・・・「暖かいですね(^^)」と答えが返ってきた。
昨年末、リフォーム工事が終わって住んでいただいている。
食卓の上にルイスポールセンのトルボーランプを取り付けた。
この白熱球のランプの明かりは暖かい。ガラス職人が一個一個吹いて作るというそのシェードも美しい。
点灯するとふわっと力強く卓上を照らす。白熱ランプの特徴である影が濃くでて、モノをきれいに見せる。
演色性Raは100点満点。
この演色性、LEDも蛍光灯も白熱ランプにはかないません。料理をおいしく見せます。



そしてもうひとつ重要なのがランプの位置。高さはランプの下端が食卓面から65cmになるようにコードの長さを調節してあります。60cmから70cmの間が視覚的にも最もいいとされています。
高すぎると間が抜けてしまうし、低すぎるとちょっと邪魔になる。
で、そのちょうどいい場所に天井からすっ−と降りてきて、手作りのガラスシェードが静かにたたずんでいるというその姿は、明かりをつけなくても素敵です。
むしろ明かりをつけていなときのほうがガラスシェードの美しさは感じやすいかもしれません。
夕暮れ時、このランプにポッと灯がともり、その暖かい光の中でご家族が晩ごはんを囲むというシーンを想像するんでありますね。
できればテレビを消して。・・あ、ここのAさんちはTVのかわりに、食卓から薪ストーブの火が見えるという、素敵な空間です。



ちなみに白熱ランプと火は、発光原理は同じらしい。夕陽の色でもあります。
LEDや蛍光灯はちがうんだよね。その中に青色励起というのが含まれている。
このブルーは人に覚醒作用をもたらすので、眠りの準備に入る夜の時間に、長くこれを浴びると深い眠りに入りにくい、という説もあります。



白熱ランプは省エネの観点からこの国では滅ぼされようとしている。小さな白熱ランプにすべての罪を背負わせて(苦笑) 
でも、家全部の照明をLEDにしなくても、ポツっと白熱ランプの灯りも使っていきたいなと思います。やつにしか出せない光もあるのだ。



 m.noda