ランプの明かり

ifuku2015-01-11

昨日Aさんちで、奥さんに尋ねた。「食卓のランプはどうですか?」と、
そしたら・・・「暖かいですね(^^)」と答えが返ってきた。
昨年末、リフォーム工事が終わって住んでいただいている。
食卓の上にルイスポールセンのトルボーランプを取り付けた。
この白熱球のランプの明かりは暖かい。ガラス職人が一個一個吹いて作るというそのシェードも美しい。
点灯するとふわっと力強く卓上を照らす。白熱ランプの特徴である影が濃くでて、モノをきれいに見せる。
演色性Raは100点満点。
この演色性、LEDも蛍光灯も白熱ランプにはかないません。料理をおいしく見せます。



そしてもうひとつ重要なのがランプの位置。高さはランプの下端が食卓面から65cmになるようにコードの長さを調節してあります。60cmから70cmの間が視覚的にも最もいいとされています。
高すぎると間が抜けてしまうし、低すぎるとちょっと邪魔になる。
で、そのちょうどいい場所に天井からすっ−と降りてきて、手作りのガラスシェードが静かにたたずんでいるというその姿は、明かりをつけなくても素敵です。
むしろ明かりをつけていなときのほうがガラスシェードの美しさは感じやすいかもしれません。
夕暮れ時、このランプにポッと灯がともり、その暖かい光の中でご家族が晩ごはんを囲むというシーンを想像するんでありますね。
できればテレビを消して。・・あ、ここのAさんちはTVのかわりに、食卓から薪ストーブの火が見えるという、素敵な空間です。



ちなみに白熱ランプと火は、発光原理は同じらしい。夕陽の色でもあります。
LEDや蛍光灯はちがうんだよね。その中に青色励起というのが含まれている。
このブルーは人に覚醒作用をもたらすので、眠りの準備に入る夜の時間に、長くこれを浴びると深い眠りに入りにくい、という説もあります。



白熱ランプは省エネの観点からこの国では滅ぼされようとしている。小さな白熱ランプにすべての罪を背負わせて(苦笑) 
でも、家全部の照明をLEDにしなくても、ポツっと白熱ランプの灯りも使っていきたいなと思います。やつにしか出せない光もあるのだ。



 m.noda