電線と電柱。

景観を汚すものの三要素に電柱、自動販売機、看板と言った建築家がいましたが、自分ならもう一つこれにのぼり旗を入れて四天王としたい!
ま、それはともかく(笑)・・リキまないで(笑)

今日は実家で・・(わたくしごとで恐縮ですが)。母を病院や郵便局へ連れて行き、彼女の用事を済ませたのでした。
で、郵便局では駐車場が満杯だったため、車を路地に停めて自分は車に残ったんですね。

運転席から正面奥に、この町の遊園地に隣接する大きなホテルが見えたんです。
そのちょっと変わった形のシルエットと住宅街の対比が面白く感じたので、母を待つ間、車の運転席に座ったままその風景をスケッチしてみました。
雑記帳とペンとカメラは常に助手席に常備してあります(笑)・・・で、スケッチしながら思ったんですが、
写真を撮るのと、手書きで描くのはちょっと感覚が違うなぁと、それは電柱と電線たちの存在感です。絵の中の。

普段よく風景写真や完成住宅の外観写真などを撮るのですけれど、その時にいつも思うのは・・・この風景に電柱と電線がなかったらすっきりして気持ちのよい写真になるだろうなぁ・・ということ。
最近はさらに、携帯電話基地局の鉄塔という新しいお邪魔分子が加わってきたりしてますが・・・
写真撮るときはほんとやつら邪魔なんですいつも。電信柱と電線。

でも風景をスケッチするときは・・・この電柱と電線を書き込むと、それまでぼんやりしていた絵が・・(ま、へたくそだからということもあるんですけどね(笑)・・)きりっと現実感を持ちます。そしてまた、パースが効いて遠近感がくっきり出るんですねぇ・・
写真じゃ邪魔者だけど、スケッチでは脇役として重宝しているという不思議な電柱と電線たちです。
映画やドラマなどでも、名脇役がいるとストーリーに奥行きが出るといいますもんね。
大根スケッチには貴重な存在かも(笑)


 m.noda