軒下

ifuku2014-11-20

倉庫の北側に軒下をつくったAさんの家。
住宅の南側に位置する倉庫です。中庭を挟んで約8m離れたところに住宅のリビングの窓があります。
庭を挟んで住宅と、この倉庫が対峙しているんですね。

倉庫の屋根には当初、産業用の太陽光発電、11kw分のパネルを設置する計画でした。南に向く屋根の面積を広く確保するために屋根の形は片流れです。
屋根が上がっていく北側の壁は、高い壁となって住宅部分の前面に立つことになるのでありますね。
だいたい片流れ屋根の建物は北側にでかい壁が立つということになって、それはあんまり人を寄せ付けない感じがして威圧的です。で、私は、片流れ北壁(ホクヘキ)、ノースフェイス・・・などと呼んでいますけれど(笑)
それがこちらでは同じ敷地内の住まいの正面にくることになるんです。
リビングや個室の窓から正面に見えることになるそのホクヘキ(笑)をですね、少し深みのある空間にしよう・・というのがこの軒下計画の出発でした。
でっぱった庇を低く抑えてと・・
低く抑えることで建物のプロポーションに落ち着きを与えます。ちょっと低すぎるかと心配しましたが大丈夫。これくらいの低さでよかった。
くぐりたくなる低さというのがあるんだと思います。
庇ができたことで中庭に居場所ができました。
そこにベンチを置いて座る。中庭を見たりお茶を飲んだり、BBQなど・・楽しく使える場所になると思います。。

まだ倉庫が完成したばかりで、庭づくりはこれからですが・・緑が彩を加えていくのが楽しみです。



この軒下の板壁を照らすランプはLEDではなく白熱ランプを選びました。白熱ランプの灯りは影が濃く出てかっこいいですね。
同じあかりでもLEDなどは明かりで、白熱ランプは灯りだな・・とか思ったりしています。






 m.noda