「 税制改正に備える 資産活用術」 2

【コストを理解するということ】
次にこの著者は「建て主がいう『予算』は信用できない」という。
「マイホーム計画の初心者である建て主は必要なコストを理解していない。総予算=(イコール)本体工事費であると思っているケースが多い」と。
大体一般の方では一生に一度という方が多いのではないでしょうか、家づくり。ほとんどの方が初心者ですよね。
やはり、なかなか難しいところもあるでしょう。
予算の考え方も、本体工事費以外に必要なお金があるということを理解していなければなりません。
 これは、車を買う時のことを考えればわかりやすいですね。車も公道を走るまでには車両本体価格以外にいろんな経費、コストがかかってきます。オプションやら税金、保険の費用など・・・これにカーポートやガレージなどの整備費も含めたらかなりの金額ですね。
家も同じですが、違うのはそのコストの額。家づくりの諸経費はかなりの金額になる。本体の金額が大きく違うので当然ですよね。
だから、金額が大きい分しっかりとマイホーム計画のコストプランに組み入れることが必要ですね。
この記事では例をあげて解説してあります。
ただ、この例は都市圏でのマイホーム計画としてあげてあるので、家の単価などは高めに設定されています。
そのあたりはちょっと地方の単価を勘案しながら読んでみてください。

↓「日経アークテクチャー2013 5-10号記事:税制改正に備える資産活用術」からの引用です。

「・・・あくまで目安だが本体工事費は総費用の75%程度。残りの25%は、外構や追加設備などの別途工事費や諸費用が占める。
建て主が忘れがちなコストが『諸費用』だ。まず税金。小規模建物での目安だが、不動産取得税が約6万円、登録免許税が2万〜4万円、印紙税が3.5万円〜4万円といろいろな税金がある。
登記費用や住宅ローンの手続き費用も必要だ。あくまで目安だが、諸費用として工事費の5%程度を考えておきたい。
ごく標準的な工事単価を20万円/m²として、延べ面積120m²(約36坪)戸建て住宅を建設すると仮定する。
本体工事費は2400万円だが、別途工事費や諸経費などを加えると、約3300万円になる。本体価格の約1.4倍だ(図2)
。こうした資金計画の立て方を建て主と共有しておけば・・・・」・・と続いていきます。

 注:↑「一般的な住宅建設のコストを算出する流れ。別途工事費や諸費用の比率は、著者の経験に基づく目安だ」とあります。
※あくまでこの数字は目安ですが、おおまかに頭に入れておいたほうがいいですね。
わたくしたちも計画がある程度進んだ段階では詳細な予算計画書を提示し、お施主様にご説明しています。
m.noda

※この図の中で設計料264万円とありますが、わたくしたちのような設計施工の工務店は必要ありません。