天窓の光

ifuku2012-11-29

M様の現場へ行く。
昨日で大工工事終了、この日は当社の若手、上野大工が造りつけ家具にダボレール取り付け中。
テレビ棚など背の低いところはかなり無理な体勢で施工中。お疲れ様!
これでデッキなどの外構を除く主な大工造作工事が完了。

これまで室内を占領していた材料や大工道具が無くなって室内はすっきり広々としていた。
リビングの窓の高さに合わせて始まる低い天井も、勾配天井の高低と、低く抑えた平らな天井とのメリハリが効いてカッコいい!ではないか(o^。^o)
低い勾配天井がグーッと視線を全開放窓へ絞っていくのである。この窓の先に緑の樹木を植えたいですね。




そして、そのリビングのトップライトから下りてくる光も壁伝いにいい感じなのである(o^。^o)
やはり上から(天から)の光はいいなぁ・・
昨日の設計セミナーの照明デザイナー高木さんの言葉を思い出す。
高木さん曰く・・「空中の光は見えない。なにかモノに反射してこそ光はわかるのだ」と・・だから単に天井の中央付近に天窓を設けてその光を降ろしても、空間は明るくなるかもしれないが光は見えない。
見えない光を見せるためには、空中を漂っている光を壁に当ててやらないといけないのだ。
だから壁際に天窓を設置して、光を壁に当て壁伝いに光を降ろしてやるのでありますね。
で、その光を当てる壁のテクスチャーも大切です。これはやはりビニールクロスというわけにはいきません。光と相性のいいのはやはり自然の素材。
よく当社で使う漆喰の塗り壁もリーズナブルな素材として使いやすい。塗り壁でコテ波を残して仕上げると上からの光で影ができる。
すこし高価なシラスの塗り壁など使うとかなり濃い陰影ができる。
これらが光の道を作ってくれます。
・・・影ができるというのはそこに光があるということですw。
そしてその天窓からの自然光は時刻とともに位置も模様も変わっていくのであります。
とどまらないのですよ(笑)・・すべてはうつろうのでありますよ。

などと感傷に浸っていると(笑)・・「この写真。なんでチリトリを真ん中に写すとや!」と天の声が私に言う(笑)。
この写真の壁はまだ仕上げ前の下地の石膏ボードなんですが、真ん中にチリトリがぶら下がっているのに気付かなかったw。シャッター押す時も、なんも気づかず押してますもんねぇ・・あとで見てわかることがたくさんあって。恥ずかしながら・・・反省。
m.noda