Iさまの家、瓦工事

ifuku2011-08-25

一文字瓦葺き工事、小林市のIさまの家。
瓦職人さんが一枚づつ葺せていきますが、普通の瓦葺と違って、一文字瓦はまるでオーダーメイド・・現場で屋根下地のサイズを一枚ずつ採寸して、合わせて、瓦一枚ごとカットして削って、隣の瓦と紙一枚に合わせていく・・合わせて確認一枚ずつ・・一日一日、ちょっとづつ・・・これ全部、夏の屋根の上での地道な作業。
職人さんから言われました。「軒先と、けらば先の二枚には絶対載るなよ。紙一枚であわせとるから載れば瓦がはじける(割れる)」・・「台風の強風とかでずれません?」と尋ねると
「ずれん。そのために屋根下地の形に合わせて一枚ずつかぶせとる」と汗が流れる顔で答えてくれました。
んんん・・この地道な作業あっての一文字のキチッとした組上がり。・すごくカッコいいです・・まさに機能美。美しい。ちょっと妖艶さも・・

・・ありがとうございます。

・・瓦は粘土瓦、小林市の須木は冬が冷えるので凍害に強い三州瓦を採用しました。



外壁部分の杉板張りの下地と、ヤギリ(妻側外壁の三角部分)の中霧島土塗りの木摺り下地が出来上がっている。
棟梁の手仕事で外側の仕上げの準備が着々と出来上がっていく・・なんかワクワクしてきたね(^^)



m.noda