阿修羅展と大宰府天満宮・・・阿修羅展偏

ifuku2009-09-25

 大宰府九州国立博物館での阿修羅展。行ってまいりました。やっとこさ・・
前売り券を6月には手に入れていたのにズルズルとこの時期まで行くのを延ばしてしまい。今週でもう展示は最後、お終い。というところまで引っ張りましたね。やっぱり・・・締め切りがこないと動かないという・・反省。

でも、ともかく・・・行ってまいりました。この連休は見学者の数すごいだろうから(二〜三時間待ちだったらしい)連休明けの平日を狙って。これが最後のチャンス。

 快晴の朝日の中、大宰府に到着。高速のインター降りたのが午前7時ちょうど。
駐車場を無料で借りれるようなところ?を探しながら一般道を走る。と、あったあった・・・駐車場は広いけれどあまり、はやってなさそうな(失礼)パチンコ店。片隅をお借りしますョ(笑)。

そして・・・・マイバイクをマイリムジン(笑)のカーゴスペースから取り出しパチリ。
 初秋の筑紫路をぶらぶらと九州国立博物館まで「ゆるポタ」に出発。朝の冷気が気持ちよい。すれ違う自転車の高校生たち。実った田んぼの稲に朝露が光る。・・・博物館の開館は9時半なのであと二時間くらいあるのだ。どっち方向に行けばよいかわかりませんが、とりあえず見当つけて走り出す。
道の角々に博物館への案内標識立ってるのですぐわかりましたね。走り出して約5kmで到着。チョッともの足りないのでそこらへん走ってこようと思ったのですが・・・博物館の入口ゲート付近を見るとなんと、既にもう行列ができているではあ−りませんか。「こりゃもう並んどかんと、いかん」。

 
『ここが最後尾』というプラカードを持ったお兄さんのところへ並ぶ。うしろにどんどん人の列ができていく。お兄さんがどんどん遠くなる午前8時(笑)
 あと「一時間半かよ〜 トイレに行きたくならんといいけどなぁ・・」と心でぼやきながら・・
ここ離れたら一人で並んでるわたくしには、場所とっててくれる連れがいないもんね。
 
 待ってる間、ヒマなのでこの日記の下書きを手帳に書いています。まだあと一時間ある・・・新聞か本かもってくればよかった。普段は行列なんて縁がないからね・・などと書いているうちに・・

おっ?おっ・・突然動き出す行列。なんだ?なんだ・・・途中でときどき止まりながらも断続的に行列はそのまま建物の中へ入ってくのだ。どうやら展示会最終日に近づくにつれ見学者がものすごく増えているので主催者側が開館を一時間早めてくれているらしい。(閉館も一時間延長)
お−ラッキー!ほっとしました。


いよいよ展示室の中に入る。中にはそれぞれの仏像がライトアップされて浮かび上がっている。これがガラスケースなし、そのまんま。像が立っている台を中心にして360度ぐるっと見渡せるのです。

 正面奥に阿修羅像が光に浮かんで立っていました。とても繊細な「天平の美少年」。顔の表情が美しい。こんなに繊細に表情を現しているのがすごいです。
 向かって左側の顔は唇をかんで少し眉をひそめ、なにか思いつめて決意したかのような少年の顔。切ないです。
 右は吹っ切れたようなキッパリしたりりしい顔。正面は迷わず悟ったように遠くを見る目、神秘的なまなざし。
正面の顔に対峙する位置で、数分間じっとお互いわたくしと阿修羅が目をあわせて立ちすくむ。・・・阿修羅像にとっては、1300年の時空を経て、これからも時を越えていく中のわずか数分間だけど、確実にその時、阿修羅はわたくしだけを見つめていたのだ。・・・・・
 隣のオジさんもじっと動かなかったな。同じこと考えてたのかも・・「阿修羅がオレだけを見つめている・・」(笑)

 もうね。カメラ構えてシャッター押したい気持ち抑えるのに苦労しましたよ。ほんとに。・・・・・撮影は禁じられています。
何度か阿修羅像の周りを回って目に焼き付けようと努力しました。左右の顔の写真はあまりないんですよね。

同時に展示されている阿修羅以外の八部衆の表情もまたよかった。とくに迦楼羅(カルラ)の生き生きした目が印象的でした。サカラやケンダッパも子供のような表情がとてもやさしく繊細。今、思い出しながらこれ書いていますが、あの像たちを思い出して余韻に浸ってますね・・今も。
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▲左から・サカラ   アシュラ   カルラ    ケンダッバ
八部衆http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E9%83%A8%E8%A1%86


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九州国立博物館全景・うちの娘に写真見せたらカメ。ウミガメだと。手前の白い屋根は波しぶきですねタブン。見る角度かえるとクジラにも見えた。
側面のガラスに大宰府の森を映させて、空、森を連続して見せるという仕掛け。一種の保護色ですね。景観に刷り込ませようとしたのでしょうか・・大きな胴体を・・・
調べてみたら、設計は久留米出身の菊竹清訓さん。ちなみに↓私の街のこの建物もこの方の設計です。こっちはハリネズミに見える?

▲旧都城市民会館(1966年竣工)

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