休日の雨

新緑を光らせて一日ゆっくりと降り続く4月らしい雨の日でありました。
こんな日はきっぱりと外に出るのはあきらめて、ゆっくりと家の中でのことを考えよう。
まず自分の部屋を掃除機かけて(笑)整理してさっぱりさせる。小ざっぱりした部屋でゆっくりとコーヒーをいれて味わう。
本当に気持ちの良い季節になったなぁ。しみじみ思う。窓を開放する。網戸はしない。
すると生の景色が部屋に飛び込んできて室内とつながる。
今、外は若葉が萌えて美しい。特に今日のような雨の日にはそのみずみずしさを光り輝かせる。
コーヒーの香りを楽しみながら、窓からの景色とすこし雨の冷気をもった穏やかな空気を感じて窓際に座っていると気持ちがいい。
ケータイも鳴らない(笑)。幸せ感がしみじみとわいてくる。
本当にいい季節になった。







この家も15年経っていい家になってきたなぁ(笑)・・と思う。(こっからは個人の感想だからあまり気にしないでください(笑))
窓際に植えた木々たちが時を経てこの家に寄り添う感じに成長してくれたのだ。
ほとんどの窓から緑が見えるようになった。
葉っぱ好きな自分としてはこれが一番気に入っている。
そして、冬の間葉っぱを落としていた落葉樹たちが、ここぞとばかりに復活してくるこの季節。
若葉たちの生命力の緑で本当に美しい。
その美しさで古くなった私の家をカバーしてくれている(笑)。

この写真は↓11年前の玄関先。子供たちも幼いけれど家の周りの木々たちも幼いw・・


この家の間取り自体は単純で、考えた当時、「ふろしきのような家」をつくろうと思った。
「風呂敷のような家」。
風呂敷は、一枚の単純な布だけれどどんなものもその形に合わせて包んでしまう。
この家の間取りも大きな空間を設けて、それを戸ふすまなどで仕切って、その時々の使い方に合わせられるようにしようと思ったのでした。
ま、昔の日本家屋のつくり方ですね。
究極の風呂敷ハウスは昔の日本家屋だけど、そこまではちょっと徹底しきれなくて、一応、食卓の間、居間、子供部屋、座敷というように部屋に名前を付けていました。
しかし、それらは全部フスマだけで仕切られていて、フスマを開けると全部解放されてしまうという(笑)
居間とフスマ四枚で接する子供部屋も12畳が一間のみ。そこに娘二人と長男の合わせて3人が、まぁ・・なんとかこの前まで棲み分けて暮らしていた。
プライバシーはほとんどゼロ(笑)
で、おかげさんで三人の子供のうち上の二人(年子)は高校を卒業するなりさっさと家を出て行った(笑)

で、現在は末の娘(中二)とぼくら夫婦の三人で暮らしてる。
思うに今がちょうどこの家は、広さ的にゆっくりとして(^^)いい感じの・・床面積32坪だな(笑)

家は10年、15年経ってしっくりくるものなのかもしれないなぁと思う昨今。
ならば、家も調度品も家具も年を経て鈍い輝きを保つモノの方がいいのではないか・・やっぱり。
長い年月に耐えれるもの・・ただ単純に丈夫というだけでなく、愛着が湧くもの。
愛着が湧くものとはどんなものだろう。自分が愛着が湧いたモノをちょっと考えてみよう。
それらをリストアップしてみて共通する部分はなんだろう・・
それからやっぱり窓からの眺め、特に緑は大事だよな。
そんなことを考えながらぼーっとしている雨の休日午後3時(笑)
でありました。

m.noda