エア区切り

昨日宮崎まで行った帰り10号線を車で走っていて見かけた住宅。家そのものは普通の家だったけれど・・築20年くらいかな・・道路との境に設けてある門の高さが低い。目測で1.7mか1.6mくらい?
敷地に入るときはいったんかがんで入らなければならないね。これは・・というような低さだった。
信号待ちで止まっていたので、それを見ながらぼんやりと考えていた・・これはあまりにも低すぎやろと・・
しかし、ま、考えようによっては・・・
 門が低いので敷地に入るときにどうしても身をかがめたりして姿勢を変えないといけないから、そのことによってこの敷地に入る、というのを意識させるのではないかね。
中と外を区別しているのだ。
 この門には扉はなくて、門の高さを低くすることだけで区切りをつけているから、エア区切りなのだ(笑)
家のプランを考えてみると、よくリビングにつなげて和室を設けるケースがある。この時にリビングとの一体感(畳コーナー的)を和室に求めるならリビングと和室の間の建具(フスマなど)の高さを高くする。場合によっては天井まで・・垂れ壁をなくすのである。
で、リビングとは続いているけれど和室の独立した雰囲気も保ちたいときはその高さを低くする。垂れ壁を下げてくる。建具の高さは1.8m位でもOKだと思う。
以前他の会社のオープンハウスにお邪魔した時、和室と板間のあいだの障子の高さが1.8mで区切ってあったけれど、しっくりきていた。
これもエア区切りなのだw。平面で見ると同じ間取りでもパーツの高さを変えることで空間の性質が変わっていく。

  野田