2012年の春先





春なのですね。

昨日、陽気に誘われて会社の周りを散歩したら・・ふるい民家の塀壁。
年季入ってます。
整列につくられた十字の穴。抜け・・・。んんn・・これはウインドウなんだね。窓。

このむこうに切り取られた風景が見える。

塀に細工をしてあるのですね。
塀の作り手がコスト主義なら、いっぺんに壁をダァーっと、全部ふさいだ方が手間かからず、つくりやすいだろうに・わざわざ規則正しく・・施主が希望したのか?、職人が自分で考えてつくったのか?どうなんだろう・・
このちいさなアクセントを作ることで軽やかさとリズムが生まれる。

・そして、この十字穴がなければ、今、自分が、この塀に立ち止まって、穴からのぞいてみることもなかったかもしれんね。

そう考えると・・僕ら建築屋は未来とつながるものをつくっているのだ。下手なことはできんよねぇ・・と塀壁が教える。

m.noda
くらしのヒント集BOT