完成住宅見学会の予定

ifuku2010-03-24

 今月の27日(土)と28日(日)に都城市のF様邸、完成住宅の見学会を開催します。
室内清掃の終わった工事現場に行ってきました。

 床を覆っていた養生シートが撤去され、室内はきれいに掃除されていました。
工事中のこれまでとはうって変わった雰囲気。


http://www.flickr.com/photos/45833828@N05/sets/72157623682312820/show/

 いよいよ完成です。
 この住宅は内装のほとんどを地元のスギ材を張りました。
床には1階が大分の上津江の杉で厚み18ミリ、2階はえびのの杉30ミリ。天井・壁は宮崎の飫肥スギを使っています。
室内にいると木の持つしっとりとやさしい空気を感じることができます。

 自然の材料の質感は心を落ち着かせますし、無垢の木や漆喰の塗り壁は調湿機能を持っていて室内の湿度を調整してくれます。
冬の結露対策にも有効です。
押入れなどの収納内部にも無垢の杉を使っていますので、この調湿効果を期待できます。

以下「素材選びの3条件」(阿保昭則著・大工が教える本当の家づくり)より↓

≪素材というのは家づくりにおいて料理と同様、なによりも大事な要素ではないかと思います。素材を選ぶ上で最低限押さえておかなければならないポイントが三つあります。

  1. 質感のよい素材であること 
  2. 強度、耐久性に優れた素材であること 
  3. 健康・環境によい素材であること

 無垢の木の床であれば、見た目に木そのものの肌合いが感じられ上に、いい香りがする。足の裏には木のぬくもりが伝わってくる。しかも、木の種類によって様々な個性がある。

 例えば針葉樹の杉やヒノキであれば、見た目に優しく、触れると柔らかく温かく感じます。広葉樹のナラの場合は見た目に上質で品格の高さを感じさせ、香りほのか、触れると杉などよりも硬く、クールな感触が伝わってきます。

 このように、自然の素材にはそれぞれの豊かな質感があり、それは人間の五感に訴えかけ、こころを豊かにしてくれます。素材が人を育てる、といっても過言ではないと思います。素材そのものも使い込まれるうちに人と共に成長し、風合いを増していきます。ですから、特に小さな子供などの場合は、ちゃんとした素材に触れ合って育つか否かで、情緒や感性の発達に大きな違いが出てくるのは当然のことです。

 ドイツのシュタイナー教育では、子供に人工的な出来合いの玩具を与えず、木の枝や石ころや葉っぱなど自然の素材そのものに触らせて自分で工夫して遊ばせることで、豊かな情緒を育てようとしているようですが、これは家づくりにもそのまま通じる話だと思います。・・(大工:阿保昭則)≫



 高価な材料や派手な設備機器よりも質素ではあるけれど本物の素材をつかって家づくりをしていきたいと思います。
幸いわたくしどもが生活しているこの地方にはふんだんに使えるスギがたくさんあります。


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