吉竹様の家。

ifuku2011-09-19

8年前にご建築いただいた、吉竹様の家をメンテナンスで訪問しました。お伺いするのは一年ぶりでしょうか・・
庭の木立に囲まれた「住まい」です。
「樹々がうっそうとしてきて、森の家、みたいな雰囲気になってきましたね(^^)」とご主人に言うと、「(樹が)大きくなって高い枝が剪定できなくなったよ」と苦笑いされていました。

ご主人の趣味、盆栽たちも元気でした。庭木の間の棚に数百鉢のかわいい盆栽たちが並んでいます。
そして、その奥にある、薪小屋には、りっぱな薪がびっしりと積まれ!・・お〜!ことしの冬支度OKですね(^^)♪・・・
こちらのお宅では、冬の暖房は薪ストーブです。

 で、吉竹様の家、玄関ドアを開けると室内は、いつもながら暗い!(笑)

・・しかし、そう感じるのも入った瞬間だけ。
この暗さがいい・・わたくしは、この暗さは好きです。・・家具も調度品も鈍い光を放つ雰囲気を持っているものばかり。本棚に入りきれない本がリビングに積まれ・・ほの暗い室内から窓越しに見える緑が美しい。
まさに「陰翳礼賛」・・。

こちらの居間に座るとおちつきます。いつ伺っても。
それはなぜかを考えると、やはり適度な暗さと広すぎないスペース。落ち着いた調度品。薪ストーブ・など・・ベースには、もちろんご夫妻のお人柄。
そして、座る位置が決まっている。ご主人のリクライニングチェア、奥様の椅子。そしてわたくしが座る来客用のソファ。この位置は新築当時から変わりませんね。
こちらでは、無塗装で使った床の杉フローリングも、年月を経て、それなりに色を変え、時を蓄えているのであります・・

 ご主人の定年退職を機に住まいをお建替えになられて8年。
 そのときからお始めになられたご主人様の竹細工、写真のかごをおつくりになるほど上達されています。趣味の枠はとっくに超えていますね。
伺うたびに、そのできばえにびっくりします。手前のかごは、奥様のデザイン。すごいです。
もうプロ。
「バックオーダーが溜まっているよ(^^;;」とおっしゃっていました。製作を依頼されているお客様がいらっしゃるようです。


竹を採取するところから全て手作り。
かご作りに二時間。その作業に飽きたら盆栽いじりを二時間、それにあきたらまた、かご作り・・という感じだそうです。「ふたつ(好きなことを)持っとくといいよ」とご主人。・・それにしても根気のいる手作業でしょうねぇこれは。それを盆栽が癒してくれるのでしょう(^^)
美しいかごです。

この居間でいろんなお話をお聞きしていると、つい長居してしまいます。
またうかがいたいと思います。
薪ストーブに火が入るころ(^^)

m.noda